鹿児島での用事をすすめる合間に、
御神木巡りをしました。
不思議と御神木には、
楠が多く見られることに気付かされます。

鎮守の森に近づくと
楠の芳香がふんわりと漂ってきました。
鼻腔の奥に爽やかさを残す香りは、
どこか医薬品めいたものを感じさせます。
実際、樟脳が作られている楠には、
虫よけを始め、邪を寄せつけない
気の強さも含まれるそうです。

常に常緑を保ち、剛健と大きく育つ
逞しい姿は人目を引く目印にもなったと
聴いています。
そんな様々な理由から
聖域や大切な場所を守る木として、
選ばれてきたのでしょう。

鹿児島の銘菓、
「あくまき」は楠の灰を使用すると
風味が増すと言われているとか。
そんな甘味なお話もあったり、
話題はつきませんね。

余談なのですが…。
楠は御霊や精霊が宿る木として
親しまれている一面があります。
御神木を見上げながら足元に注意し
ゆっくりと歩いているにも関わらず、
いたずらな木霊に足を取られるような
気持ちになってしまうのは、
私だけでしょうか。笑

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