初の大きなイベントの中、私は渦巻くようなエネルギーに包まれている実感と、圧倒されるほどの多彩な才能の輝きを感じていました。周囲で展開されるみごとな技量やパフォーマンスは眩しいばかり。
イベントの終了間際ぼんやりと片付けを進める私に、ある先生が気さくに話しかけてくれたのです。
『私も最初から上手にやりきれたわけではなかったんだよ』
と、温かくほっこりとした笑顔。
私は、自分を省みて苦笑ばかりを浮かべながらその笑顔を見つめ返すばかりで…。きっと私が見つめた、その柔らかい笑顔は、何度となく繰り返す荒く細かく研磨した経験の先に得た自信からくるものなのかしらと、羨望の思いでふりかえり、頂いた気持ちに今も深い感謝を感じています。

多彩な才能を発揮できるということは、必要なときに自分を磨く場面を多角的に変えながら、自分なりの輝きを増すことを楽しめる存在なのかもしれないと思うのです。

いつしか私が経験するこの苦痛や反省、焦燥感ですらも自分を研磨する砥石となり、私も自分だけの輝きを持てるよう磨き続けることを静かに心に誓う機会となりました。

大切な時間に心からの感謝を。
ありがとうございます…。

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